中条 保小中一貫教育プロジェクト構想

プロジェクト動向

1.プロジェクトの背景 ‐なぜ一貫教育か‐

  1. 中条という小さな地域の学校でありながら、保育園・小学校・中学校において、それぞれがばらばらに教育活動を展開している。中条の目指す子ども像を学校・地域が共有し、長期的展望に立った教育を行う必要がある。国の方針としても、地域・学校が一体となって地域に根ざした教育を行う方向が打ち出されている。
  2. 中学1年生になると、急に不適応を起こす、いわゆる「中1ギャップ問題」が中条においても顕著である。これは、小学校と中学校の間にある「段差」によるものと考えられる。特に、小学校5.6年生と中学1年生の接続場面において、学習や生徒指導の継続性・連続性を図る必要がある。

2.一貫教育のねらい ‐連携型の一貫教育をめざして‐

中条に保育園、小学校、中学校が一つしかない良さを生かし、15歳の子ども像を共有し、学校・家庭・地域が連携して生きる力を身につけた子どもの育成をめざす。そのために、保・小・中の連携と接続を貴重とした、連携型の一貫教育を展開する。

3.中条がめざす子ども像

グローバル化が進む知識基盤社会の時代に、将来この地域を担っていく子ども達への想いは、知(豊かな知識)、徳(豊かな心)、体(健やかな体)の三拍子が調和よく備わり、この「郷土を愛する」子どもの姿を描き願っている。
〔中条村の子ども像 平成21年3月9日  中条村教育委員会〕

【具体的な子ども像】
  1. 豊かな学力
  2. 基礎・基本を確実に身につけ、いかに社会が変化しようと、自ら課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、他とかかわりながら主体的に判断し、行動ができよりよく問題を解決する資質や能力(智恵)が備わった子。
  3. 豊かな心
  4. 自分の思いを素直に伝えられ、我慢ができ、自らを律しつつ、他人と共に協調し、他人を思いやり、他人の痛みがわかる心や感動する心など、豊かな人間性が備わった子。 
  5. 健やかな体
  6. 明るく活発でたくましく生きるための、健康や体力が備わった子。
  7. 郷土を愛す
  8. 地域の自然、伝統、文化、生活を育んできた郷土を愛し、誇りに思い、地域の一員として生まれ育ったこの地域に貢献する主体性が備わった子。

4.各プロジェクトの研究内容