ひとりになれた      No.129     17.8.22

全国大会報告

□全国出場が決まってから,大会終了まであっというまに時間が流れました。
 夏休み中もドッジ一色でした。家族でどこかに出かけるということも一切なく,
 ひたすら準備に追われていましたが,すばらしい思い出をつくることができた夏でもありました。

□19日に放映されたNHKの特集を録画で見ました。
 七二会の子どもたちのドッジにかける真剣さが伝わるよい構成でした。
 20日の帰りにSAで「テレビ見ました。これからも頑張って下さい。」と声をかけてくださった年配の方も
 いらっしゃいました。嬉しいことです。

□それでは,全国大会の子どもたちの様子を報告します。
 19日早朝に七二会を出発しました。
 この日は午後から交流試合が予定されていました。前日の練習場所をどうしたらよいか困って
 いたのですが,関西の有名なドッジボールホームページ掲示板に交流相手を募集したところ,
 兵庫県宝塚市の「フォルチ宝塚」さんが快く引き受けて下さいました。
 途中幾度か休憩を取りながらバスは宝塚市をめざしました。バスの中では,トランプやゲームを
 楽しんでいました。大津SAで昼食をとりました。
 一人につき1000円渡したところ(残金は小遣いとなります),全員琵琶湖が一望できる2階の
 レストランに行きましたが,「高い〜」と値段に文句を言いながらおりてきました。
 1000円に自分の小遣いを加えて『松阪牛ステーキセット』を食べようとする子どもはいませんでした。
 結局ラーメンを注文した子がほとんどでした。
 別の場所で琵琶湖をしっかり見たあと,いよいよドッジボールモードに入りました。
 一人一人のめあてを確認したあと,本日の交流試合の作戦を話し合いました。

□予定通り1時少し前に,光明小学校に到着しました。
 関西は噂に違わず確かに暑かったのですが,体育館を吹き抜ける風のおかげで救われました。
 関西(兵庫,奈良,京都)から6チームが参加して下さり,さらになんと小谷DBCの子どもたちまで
 来ていました。(中土小学校は山村留学生を受け入れており,その子たちが関西の実家に帰省中
 だったのです)30分ほどアップをさせていただき,さっそく交流試合が始まりました。
 県が違ってもドッジボールに懸ける情熱は同じです。どの子も真剣にそして全力でプレーしていました。
 「他県のチームと交流試合ができる」こんなすてきな体験はめったにできません。「フォルチ宝塚」さん
 及び本田さんに感謝いたします。
 結果についての詳細はホームページをご覧下さい。
 他チームの子どもたちに名刺を渡したり会話を交わしたりしたあと,バスは宿舎に向かいました。
 光明小学校を出発するとき,すべてのチームの子どもたちが,いつまでも手を振って見送ってください
 ました。
 すばらしい交流会でした。

□宿舎はユースホステルでした。清潔感あふれる子どもたちにとっては最高の環境の宿舎でした。
 子どもたちは,部屋に入ったあと,入浴,夕食をすませ,8:30にはベッドに入りました。
 長旅と交流試合の疲れからかすぐに眠りについたようでした。

□5:30に起床しました。
 洗顔後,荷物をまとめてバスに運んだあと近くの駐車場で軽く練習を行いました。
 そして,6:45に会場へと向かいました。
 朝食を宿舎でとる時間がないため(大阪の交通ラッシュは半端じゃないということで早めに出発した
 のです),バスの中でお弁当を食べました。(急遽近くのお弁当屋さんに無理を聞いてもらい弁当を
 用意したのです。)1時間弱で大阪市中央体育館に到着しました。
 やはりというか当然というか,全国大会でも七二会が会場一番乗りでした。

□まず,公園を散歩し,アスレチックで心と体をほぐしたあと,ランニング,準備運動を行い
 試合に備えました。そして8:30に会場に入り,開会式を迎えました。
 子どもたちは,体育館のカラーコートに恐る恐る足を乗せていました。
 夢にまで見たカラーコートを踏んだ子どもたちは全員が笑顔でした。
 全国各地から集まった48チームの中に,七二会ファイターズの子どもたちも堂々と立っていました。
 みんな胸を張ってとてもたくましく見えました。

□試合は,皆さんがご覧になった通りです。
 (ですから試合の様子は書きません,というよりあの感動,興奮は文章で表現できません)
 全国大会ベスト8です。全国1600チームの中の8強に残ったのです。
 夢を追い,毎日毎日努力を積み重ねてきた結果です。
 でも,子どもたちに笑顔はありませんでした。
 「しまだファイターズ」戦のあと,子どもたちは全員が悔しくて悔しくて泣き崩れていたのです。
 本気になって優勝をめざしていたからこその涙だと思います。
 そして,それでいいのだと思います。
 子どもたちのドッジボールはこれで終了したわけではないからです。

□今日から2学期が始まりました。
 ファイターズの子どもたちは,いつものように朝から校庭でボールを投げていました。
 4年生の子どもたちも自主的に練習をしていました。
 春の全国大会優勝をめざして,子どもたちはすでにスタートを切っています。

□最後に,子どもたちを応援してくださった保護者の皆様,地域の皆様,中学生の皆さん,
 本当にありがとうございました。
 子どもたちの大きな夢を実現させるべく,これからも温かい応援をお願い致します。