長野市立川中島小学校は、武田信玄と上杉謙信が戦った川中島の合戦で有名な「川中島」にあります。 この地域の住民は、鎌倉時代以来、氾濫の絶えない犀川の水と闘いながら、それによってもたらされた肥沃な土壌と豊富な水を利用して農耕を営んできました。そして、江戸時代初期には、領主による治水工事、用水路の整備、荒地の開拓がなされ、農民の努力によって「川中島の穀倉地帯」と言われるまでになりました。 明治以前から、中央とのつながりがあり、早くから文化が入ってくる土地柄だったためか、進取の気性に富み時代の動きに敏感な、優れた人材を輩出しました。そのような先人の、「これからの新しい時代は教育が大事」という見識により、明治2年(1869年)6月5日、当校の前身である「日新館」が創立開校されました。 このように、川中島小学校は、明治5年(1872年)の学制の公布に先立って創立開校され、長野県で最古、全国でも2番目の歴史と伝統を持つ学校です。日新館の「日新」とは、中国の古典「大学」から引用された言葉で、当校の教育の中核をなす精神として、現在の学校目標「日新―日々あらたに生きる子どもと教師」にまで受け継がれています。 |