柳原かるた
庭に
 もみほし
  昔の農家春祭り
 昔は、稲が実って田んぼが黄金色になると、どの農家でも家族総出で稲刈りをしました。今のように、機械で刈り取るのではなく、一株一株手で刈り取りました。刈り取った稲はその場で束ねて、一把一把「はぜかけ」という木の棒で組んだところにかけて、稲を乾かします。落ち穂拾いなどもして、稲は大切にされました。
 稲がよく乾いたころ、農家の庭や田んぼでは、やはり家族総出で稲こきが行われました。稲から籾(もみ)をとる作業です。子どもたちもみんな手伝いをしました。
 その昔は、足踏み稲こき機の活躍した時代もありました。もみは、よく乾燥させる必要がありました。少しでも湿り気があると保存している間に、かびがはえたりして品質が悪くなってしまうからです。そこで、昔の農家ではお天気のよい日に、庭先に大きなむしろ(ねこ)を敷き、そこにもみをひろげて干しました。昔は、木々の葉が色づくころ、農家が庭にもみを干している風景は秋の風物詩の一つになっていましたが、今では、乾燥や保存の技術・設備が発達したためほとんどみられなくなりました。
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