長野の冬はたくさんの雪が降り、特に山は雪の量も多いですね。私たちの住む柳原の地では雪もすっかりなくなり暖かくなってくる四月に、山々にはまだたくさんの雪が残っています。柳原から見える飯綱山や菅平の山などを見ると雪の形が毎日変化しているのを感じていた人はいませんかね?ここでいう「雪形の 十一を見て」というのは、四月頃、短い期間、菅平の山を臨むと見える残雪のことです。
さて、私たちの主食であるご飯。お米の種をまくのはいつか知っていますか? カレンダーもない昔、それをいつにするべきか、みんなでいろいろな方法を考えました。そこで、菅平の山に見える残雪を目安にしたのです。残雪の雪形が漢字の「十一」とみえたころ、柳原の地ではお米の種をまいたのです。
柳原だけでなく、残雪の形を見て種まき時期を決めていたところは日本全国にたくさんあるそうです。