今の古野神社のむこうの方で起きた話です。
夏の夜、その辺がボーッと明るくなって、よく見ると小さな灯が十も二十も見えたり、消えたりしていたそうです。その明かりは黄色っぽく、大きさは同じで円かったようでした。そんな時、の人たちは、「ああ今日は狐の嫁入りだな。あしたはきっと雨になるぞ。」などといったのだそうです。ちょうちんを持った狐の嫁入りが行列をつくって歩いているように見えたのですね。
これは狐が動物の骨をくわえて飛び歩くので、その骨が発光したからではないかという説もあります。また、狐は晴れ着がぬれないように、雨の降る前の日に祝言(婚礼)をやってしまうので、翌日は雨になるということのようです。本当にそうだったの でしょうか。今は、見ることがありませんね。